目的語にthat節をとる動詞

目的語にthat節をとる動詞をその分類ごとに紹介します。

that節についてよく分からないという方は、下記のリンクに詳しい解説があります。

さて、目的語にthat節をとる動詞を覚えることは、英語の会話や読解の場面で非常に役に立ちます。

that節の中身は基本的に「AがBであること」「AがBをCすること」という構造になるので、that節に動詞と主語を付け加えることによって、「AがBであること」「AがBをCすること」に対し、自分がどう思うのか、何が行われているのか、あるいは他の人がどう思っているのか、他の人によって何が行わているのかという情報を付け加えることができます。

具体な例を挙げると、次のように簡単な構造で様々な表現が可能になります。

具体例
  • I said that A was B. (私はAがBであると言った。)
  • He agrees that A is B. (彼はAがBであることに同意である。)
  • I admit that A is B. (私はAがBであることを認める。)
  • She advocates that A is B. (彼女はAがBであることを提唱している。)
  • They added that A was B. (彼らはAがBであると付け加えた。)
  • I hope that A C B. (私はAがBをCすることを願う。)
  • We asked that A C B. (私たちはAがBをCすることを求めた。)

英語の会話力を磨きたい、読解力を伸ばしたいという方は、ぜひとも、目的語にthat節をとる動詞について、全てを覚え、そして、それらを使いこなせるようになるまで頑張ってください!

それでは、目的語にthat節をとる動詞をその分類ごとに紹介していきます。

話す・書くなどの意思の疎通に関係する動詞(74語)

目的語にthat節をとる動詞のうち、話す・書くなどの意思の疎通に関係する動詞について紹介します。

that節をとる動詞 1

accept(~を受け入れる) / acknowledge(~を認める) / admit(~を認める) / advise(~を忠告する) / advocate(~を提唱する) / agree(~に同意する) / allege(~だと主張する) / announce(~だと発表する/~だと告げる) / argue(~だと主張する) / ask(~を頼む/~を求める) / assert(~だと断言する) / beg(~を懇願する) / boast(~だと自慢する) / claim(~だと主張する) / command(~を命ずる) / comment(~だと見解を述べる) / complain(~だと不平を言う) / concede(~だと(仕方なく)認める) / conclude(~と結論づける) / confess(~だと自白する) / declare(~だと宣言する) / demand(~を要求する) / deny(~を否定する) / dictate(~を指示する) / direct(~を指図する) / disclose(~を明らかにする) / emphasize(~を強調する) / estimate(~と見積もる) / explain(~を説明する) / forecast(~だと予想する) / grant(~を認める) / guarantee(~だと保証する) / hint(~をほのめかす) / imply(~だとそれとなく示す) / indicate(~を示す) / insist(~だと強く主張する) / [通常否定文で] let on(~を口外しない) / maintain(~を主張する) / make out(~だと主張する) / mention(~だと述べる) / note(~に注意する/~に言及する) / observe(~に気づく/~と述べる) / order(~するように命令する) / plead(~だと弁解する) / pledge(~を誓う) / point out(~を指摘する) / pray(~を祈る) / predict(~を予測する) / proclaim(~と宣言する/~と公言する) / promise(~を約束する) / propose(~を提案する/~を提唱する) / protest(~だと強く主張する) / recall(~を思い出す) / recommend(~を勧める) / regret(~を後悔する/~を残念に思う) / remark(~だと述べる) / report(~を報告する/~を報道する) / request(~を要請する) / reveal(~を明らかにする) / rule(~だと裁定する) / say(~と言う) / signal(~を合図する) / specify(~をはっきり述べる/~を規定する) / speculate(~だと推測する) / state(~と述べる) / stress(~を強調する) / submit(~と意見を述べる/~と提言する) / suggest(~を提案する/~を暗示する) / swear(~を誓約する/~と断言する) / testify(~だと証言する/~だと証明する/~という証拠となる) / threaten(~だと脅す) / urge(~だと促す/~だと説得する) / warn(~だと警告する/~だと注意する) / write(~と書く)

いくつかの動詞について例文を確認してみましょう。

例文 1

⑴ You have to acknowledge that we live in a racist society.

(あなたは私たちが人種差別社会に住んでいることを受け入れなければなりません。)

⑵ The claimants allege that manufacturers failed to warn doctors that their drugs should be used only in limited circumstances.

(原告たちは、製薬会社が薬は限られた状況にのみ使用されるべきであると医者に警告しなかったと主張している。)

⑶ He continues to assert that he is innocent.

(彼は彼が無実であることを主張し続けている。)

⑷ I had expected her to confess that she only wrote these books for the money.

(私は彼女が金銭的な理由のみでこうした本を書いたと告白することを期待していた。)

⑸ He predicted that a strong earthquake would occur in the near future.

(彼は近い将来大きな地震が起こるだろうと予測した。)

⑹ I will testify that he is honest.

(私が彼は正直であることを証明します。)

⑺ When we tried to protest that John was beaten up they don’t believe us.

(私たちはジョンが散々なぐりつけられたと強く主張したが、彼らは信じてくれなかった。)

⑻ Please note that the zoo is closed on Monday.

(動物園は月曜日が休園であることに注意ください。)

⑼ No one could deny that problems of crime in the inner city exist.

(誰も市の中心部が犯罪問題を抱えていることを否定できないでしょう。)

⑽ The test results imply that he needs to study harder.

(テストの成績が彼がもっと勉強する必要があるということをそれとなく示している。)

誰かの発言に反応して何かを告げる際に用いられる動詞(10語)

目的語にthat節をとる動詞のうち、誰かの発言に反応して何かを告げる際に用いられる動詞について紹介します。

that節をとる動詞 2

add(~と付け加える) / answer(~と答える) / confirm(~を立証する/~を確認する) / counter(~だと反論する) / disagree(~に反対する/~に納得できな) / dispute(~に異を唱える) / object(~だと言って反対する) / repeat(~と繰り返して言う) / reply(~と答える) / respond(~と答える)

いくつかの動詞について例文を確認してみましょう。

例文 2

⑴ As a footnote, I should add that there was one point on which his bravado was more than justified.

(彼が正当化しきれないほど虚勢を張った点もあったことを補足として付け加えたい)

⑵ I strongly disagree that serving tea is for female members in the office to perform.

(お茶くみが女性職員の役割だなんて納得できない)

⑶ Nobody would dispute that this island belongs to Japan.

(この島が日本の領土であることに異を唱える者はいないだろう。)

⑷ You may object that this is unfair.

(あなたはこれは不公平だとして反対することもできる)

⑸ I repeat that you can’t depend on him.

(重ねて言いますが彼は頼りになりません。)

声の大きさや調子に応じて使い分けられる動詞(8語)

目的語にthat節をとる動詞のうち、声の大きさや調子に応じて使い分けられる動詞について紹介します。

that節をとる動詞 3

cry(~と大声で言う) / cry out(~と大声で叫ぶ) / murmur(~とつぶやく) / mutter(~とつぶやく) / scream(~と叫ぶ) / shout(~と大声で言う) / whisper(~とささやく) / yell(~と叫ぶ)

考え・感情・知識・理解に関係する動詞(38語)

目的語にthat節をとる動詞のうち、考え・感情・知識・理解に関係する動詞について紹介します。

that節をとる動詞 4

anticipate(~を予期する) / assume(~だと仮定する/~を前提とする) / believe(~を信じる/~だと思う) / bet(~だと賭ける/~だと断言する) / calculate(~だと算定する/~だと予想する) / consider(~だと考える/~を考慮する) / decide(~と決定する/~を決意する/~と結論を出す) / determine(~を突き止める/~を決定する/~を決意する) / doubt(~を疑う/~ではないと思う) / dream(~を夢見る/~を夢に見る)/ expect(~と思う) / fancy(~という気がする) / fear(~ではと心配する) / feel(~と思う/~という気がする) / figure(~だと考える/~と結論付ける) / forget(~を忘れる) / gather(~だと推測する) / guess(~と推測する) / hold(~だと考える/~と判断する) / hope(~を望む/~を願う/~を期待する) / imagine(~と想像する/~と思い込む) / intend(~のつもりである) / know(~を知っている/~に気づいている/~だと確信している) / [通常否定文で] mind(~を気にしない) / realize(~だと気づく) / reckon(~だと思う/~だと計算する) / reflect(~と考える) / regret(~を後悔する/~を残念に思う) / remember(~を覚えている/~を思い出す) / resolve(~と決心する/~と決議する) / see(~を見る/~がわかる/~を取り計らう) / suppose(~であろうと思う) / suspect(~であろうと思う) / think(~と思う/~と考える/~と信じる/~と判断する) / trust(~だと確信する) / understand(~を知っている/~をわかっている/~だと解釈する) / wish(~であればと思う) / worry(~を心配する)

いくつかの動詞について例文を確認してみましょう。

例文 4

⑴ I didn’t anticipate that he would come.

(私は彼が来るとは思っていなかった。)

⑵ We calculate that the average size farm in Lancaster Country is 65 acres.

(我々はランキャスター郡の平均規模の農場は65エーカーであると算出している。)

⑶ In Japan and China, people consider that the number four is unlucky.

(日本と中国では、人々は数字の4が不運であると考えている。)

⑷ I remember that I mailed the letter.

(私は手紙を投函した覚えがある。)

⑸ Don’t fancy that you can succeed in everything.

(君が何事にも成功できるなどと思うな。)

⑹ Little did I dream that this was to change my life.

(このことが私の人生を変えようとは夢にも思わなかった。)

⑺ Environmentalists fear that this is a shortsighted approach to the problem of global warming.

(環境団体からはこれが近視眼的な温暖化対策ではないかという懸念が出ています。)

⑻ I reckon that I have no choice.

(私には他に選択肢がないと思います。)

⑼ I doubt that our team will win.

(私は私たちのチームが勝てないだろうと思う。)

⑽ Let us suppose that the worst happens.

(最悪の事態が起こったと仮定してみましょう。)

学び・記憶に関係する動詞(16語)

目的語にthat節をとる動詞のうち、学び・記憶に関係する動詞について紹介します。

that節をとる動詞 5

deduce(~と推定する) / discover(~を知る) / establish(~を証明する) / figure out(~がわかる) / find(~に気づく/~を発見する/~がわかる) /find out(~がわかる) / hear(~を聞く) / learn(~を知る/~を理解する) / notice(~に気づく) / perceive(~に気づく/~に感づく) / read(~を読んで知る) / recognize(~を認める) / register(~に気づく) / sense(~に気づく/~に感づく) / (can) tell(~がわかる) / work out(~を理解する)

いくつかの動詞について例文を確認してみましょう。

例文 5

⑴ It was a terrible shock to discover that she was guilty.

(彼女が有罪だと知ってひどく衝撃的だった。)

⑵ I had no ID on me so the police couldn’t establish that I was the owner of the car.

(私は身分証明を何も持っていなかったので、警察は私がその車の持ち主であることを確認できなかった。)

⑶ He began to sense that he was disliked by his boss.

(彼は上司に嫌われていることに気づき始めた。)

⑷ You have to learn that it takes time to build up trust.

(あなたは信頼を築き上げるのには時間がかかるということを理解しなければならない。)

⑸ The teacher found out that the student had been cheating on the exam.

(先生はその学生がカンニングしていたことを知った。)

事実を示す・状況を示す動詞(5語)

目的語にthat節をとる動詞のうち、事実を示す・状況を示す動詞について紹介します。

that節をとる動詞 6

demonstrate(~を明らかに示す) /illustrate(~を例示する) / mean(~を意味する) /prove(~を証明する) / show(~を示す/~を明らかにする)

いくつかの動詞について例文を確認してみましょう。

例文 6

⑴ We must demonstrate that aggression will not pay.

(私たちは攻撃的な行為が何の徳にもならないことを示さなければならない)

⑵ Leaving the relationship does not mean that the battering will stop.

(関係を絶つことが暴力を止めるという意味(わけ)ではない。)

⑶ They were unable to prove that the unfortunate lady had died as a direct result of his injection.

(彼らは彼の行った注射がその不運な女性の直接の死因だったと証明できなかった。)

予定・計画に関する動詞(3語)

目的語にthat節をとる動詞のうち、予定・計画に関する動詞について紹介します。

that節をとる動詞 7

arrange(~を取り決める) / ensure(~を保証する/~を確実にする) / fix(~を決める)

いくつかの動詞について例文を確認してみましょう。

例文 7

⑴ We agreed that we should meet in a hotel in New York.

(我々はニューヨークのホテルで会うことを取り決めました。)

⑵ We are trying to ensure that many people find employment.

(私たちは多くの人々が職を得ることを確実にしようとしているのだ。)

その他の動詞(4語)

目的語にthat節をとる動詞のうち、分類分けできなかった動詞について紹介します。

that節をとる動詞 8

check(~だと確認する) /gamble(~だと賭ける/~だと期待する) / pretend(~であるふりをする) / require(~を要求する)

いくつかの動詞について例文を確認してみましょう。

例文 8

⑴ He checked that all the doors were locked.

(彼はドアがすべて施錠されていることを確かめた。)

⑵ He tried to gain time by pretending that he didn’t hear it.

(彼は聞こえないふりをして時間を稼ごうとした。)

⑶ The law requires that every car owner (should) pay an automobile tax.

(法律はすべての自動車所有者が自動車税を払うことを要求している。)

以上、目的語にthat節をとる動詞について紹介しました。

動作の相手を示す方法について

that節をとる動詞が示す動作の相手(はたらきかける対象)はthat節内の主語となっている場合が多いですが、動作の相手をはっきり示すために、動詞の直後に動作の相手を置く場合があります。

このように、動詞の直後に動作の相手を置く場合、「to + 動作の相手」のように前置詞の「to」を伴なう場合と、前置詞「to」を伴なわず「動作の相手のみ」を直接置く場合があります。

文法的な説明をすると、動詞の直後に「to + 動作の相手」を置く場合は第3文型、動詞の直後に「動作の相手のみ」を置く場合は第4文型ということになります。

第3文型の場合、動詞の目的語がthat節であり、「to + 動作の相手」は副詞句として動詞を修飾(説明)する修飾要素という扱いになります。

第4文型の場合、that節が動詞の直接目的語となり、「動作の相手のみ」が動詞の間接目的語になります。

動詞の直後に「to + 動作の相手」を置くことができる動詞(第3文型)

文のカタチは次のようになります。

that節を目的語にとる動詞のうち、動詞の直後に「to + 動作の相手」を置くことができる動詞には次のようなものがあります。

第3文型 動詞

admit(~を認める) / announce(~だと発表する/~だと告げる) / boast(~だと自慢する) /  comment(~だと見解を述べる) / complain(~だと不平を言う) / confess(~だと自白する) / declare(~だと宣言する) / demonstrate(~を明らかに示す) / disclose(~を明らかにする) / explain(~を説明する) / hint(~をほのめかす) / indicate(~を示す) / [通常否定文で] let on(~を口外しない) / mention(~だと述べる) / point out(~を指摘する) / pray(~を祈る) / prove(~を証明する) / recommend(~を勧める) / remark(~だと述べる) / repeat(~と繰り返して言う) / report(~を報告する/~を報道する) / reveal(~を明らかにする) / say(~と言う) / show(~を示す/~を明らかにする) / signal(~を合図する) / stress(~を強調する) / submit(~と意見を述べる/~と提言する) / suggest(~を提案する/~を暗示する) / swear(~を誓約する/~と断言する) / whisper(~とささやく) / write(~と書く) /

いくつかの動詞について例文を確認してみましょう。

第3文型 例文

⑴ He admitted to me that he knew rather little about US law and politics.

(彼は私にアメリカの法律や政治をあまり知らないことを認めた。)

⑵ I explained to him that my mother and father did not speak English.

(私は彼に父と母が英語を話さないことを説明した。)

⑶ You will have to demonstrate to the court that the repairs are necessary to preserve your property.

(あなたは資産を守るために関係の修復が必要であることを法廷に対し、明らかに示さなければならないだろう。)

⑷ They suggested to him that he should go with them.

(彼らは彼に一緒に行こうと提案した。)

⑸ She said to me that she couldn’t come.

(彼女は来られないと私に言った。)

動詞の直後に「動作の相手のみ」を置くことができる動詞(第4文型)

文のカタチは次のようになります。

受身形の場合には、次のようになります。

that節を目的語にとる動詞のうち、動詞の直後に「動作の相手のみ」を置くことができる動詞には次のようなものがあります。

第4文型 動詞

assure(~であることを保証する) / bet(~だと賭ける/~だと断言する) / convince(~であることを納得させる) / guarantee(~だと保証する) / inform(~ということを知らせる) / persuade(~ということを信じさせる) / promise(~ということを約束する) / reassure(~だと言って安心させる) / remind(~することを思い出させる) / satisfy(~ということを納得させる) / show(~ということを明らかにする) / teach(~ということを教える) / tell(~ということを話す/~ということを忠告する) / warn(~だと知らせる)

いくつかの動詞について例文を確認してみましょう。

第4文型 例文

⑴ He told me that he loved me.

(彼は私を愛していると言った。)

⑵ They had warned me that it would hurt.

(彼らはそれが痛みを与えるだろうと私に告げていた。)

⑶ We are pleased inform you that we have been able to accept your application. (申し込みの受け入れが可能であることをお知らせいたします。)

⑷ He was informed that he had been disqualified.

(彼は資格が剥奪されていたと知らされた。)

⑸ He was told that it could never happen.

(彼はそれが二度と起こらないだろうと言われた。)

間接目的語に再帰代名詞を置くことの可能な動詞

第4文型で使う動詞のうち、次の動詞は間接目的語に再帰代名詞を置くことができます。再帰動詞を置くことによって、考えや思いが強まります。

間接目的語に再帰代名詞を置ける動詞

assure(~であることを保証する) / convince(~であることを納得させる) / persuade(~ということを信じさせる) / promise(~ということを約束する) / reassure(~だと言って安心させる) / remind(~することを思い出させる) / satisfy(~ということを納得させる) / tell(~ということを話す/~ということを忠告する)

例文で確認してみましょう。

例文 間接目的語に再帰代名詞

⑴ I told myself that I'd do better next time.

(私は次回はもっとうまくやるだろうと自分自身に言い聞かせた。)

以上、目的語にthat節をとる動詞の紹介を終わります。

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