接頭辞、接尾辞とは、語の頭や後ろに付く特定の意味や性質を有する文字のかたまりのことを言います。例えば、分かりやすいもので言うと、接頭辞の〔pre-〕や〔anti-〕などがあり、〔pre-〕は「以前の、事前の、あらかじめ」というような意味や性質を持ち、〔anti-〕は「反対、予防、防止」というような意味や性質を持ちます。
接頭辞や接尾辞の知識は英単語習得に欠かせない
接頭辞や接尾辞は、日本語で考えると、意味を表す文字(表意文字)である漢字のようなもので、特に接頭辞や接尾辞は漢字の部首のようなもので、接頭辞や接尾辞を理解することで、単語の意味が非常に覚えやすくなります。
例えば、日本語の場合に、漢字を全く用いない「ひらがな」ばかりの文章は漢字仮名交り文に比べて、非常に読みにくいと思います。接頭辞や接尾辞の知識がないのは、例えると「ひらがな」ばかりの文を読んでいるようなもので、語の意味や性質を捉えにくい状態にあると考えられます。
英語学習者の内、英単語の暗記に苦しんでいる方が多いと思いますが、母語話者にとっても膨大な量の単語を覚えるは大変であり、その負担が少しでも減るように、接頭辞や接尾辞を特定の語に加えて、なるべく既存の単語を再利用する形で新しい語が作られています。接頭辞や接尾辞はこのように、単語を覚える苦労を大幅に減らすためのものですので、この知識を有効活用し、効率よく大量の語彙を習得し、またそれぞれの語の語感を強めてみてはいかがでしょう。
接頭辞〔co-(=共同、協力)〕を持つ英単語
今回は、接頭辞〔co-〕を持つ英単語を取り上げます。
接頭辞〔co-〕はその意味・性質として、「共同、協力」を表します。
接頭辞〔co-〕を持つ名詞
接頭辞〔co-〕はその意味・性質として、「共同、協力」を表します。 名詞はふつう、人、物、概念の名前を表す語です。
〔co-〕+〔education(=教育)〕=〔coeducation(=(男女)共学)〕
Coeducation in schools is better than segregation.
(男女共学は男女別学よりも良い。)
〔co-〕+〔existence(=存在)〕=〔coexistence(=共存)〕
Peaceful coexistence is our only real hope.
(平和的な共存が我々の唯一の本当の望みだ。)
〔co-〕+〔habitation(=居住)〕=〔cohabitation(=同棲)〕
More and more couples are choosing cohabitation over a wedding ceremony.
(ますます多くの恋人同士が結婚式に先行して同棲することを選択しつつある。)
〔co-〕+〔incidence(=発生)〕=〔coincidence(=偶然の一致、同時発生)〕
Meeting you here in Paris is a remarkable coincidence.
(パリであなたに合うことは驚くべき偶然の一致だ。)
接頭辞〔co-〕を持つ動詞
接頭辞〔co-〕はその意味・性質として、「共同、協力」を表します。 動詞はふつう、動作や状態を表す語です。
〔co-〕+〔exist(=【自】存在する)〕=〔coexist(=【自】共存する)〕
The two communities coexist peacefully.
(その2つの共同体は平和的に共存している。)
〔co-〕+〔operate(=【自】動く、【他】操作する)〕=〔cooperate(=【自】協力する)〕
They are cooperating to bring peace to the world.
(彼らは世界に平和をもたらすため協力している。)
〔co-〕+〔relate(=【自】関連がある、【他】関連させる)〕=〔correlate(=【自】相互に関連がある、【他】相互に関連させる)〕
Oil sales are closely correlated with economic growth.
(石油の売上高は経済成長と密接に相互関連づけられている。)
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