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動詞のing形を補語にとる動詞
第5文型で動詞のing形を補語にとる動詞をその分類ごとに紹介します。
補語とは、意味を補って説明する語のことです。
補語に関して詳しくは下記のリンクから学ぶことができます。
第5文型では、主語(S)、述語動詞(V)、目的語(O)、補語(C)という順番で語が並びます。
第5文型の補語(C)は目的語(O)の意味を補って説明する語なので、基本的に目的語(O)は補語(C)である(O=C)という関係が成り立ちます。
また、第5文型で動詞のing形が補語になった場合、目的語は補語となる動詞のing形が表す動作の動作主となることがよくあります。
この点に注意しながら、これから紹介する動詞の例文を見て頂ければと思います。
ちなみに、第5文型の補語になる動詞のing形は形容詞の働きをしています。
形容詞とは、名詞がどのような名詞であるか、その状態や性質を説明する語のことです。
第5文型の動詞のing形の補語には、目的語がどのような状態や性質であるかを説明するという役割があります。
ちなみに、動詞のing形は形容詞の働き以外にも、名詞の働きをする場合と副詞の働きをする場合があります。
そして、名詞の働きをする動詞のing形のことを文法用語で動名詞と呼びます。
それでは、第5文型で動詞のing形を補語にとる動詞をその分類ごとに紹介していきます。
出来事や状況に対する気持ちを表す動詞 (13語)
第5文型で動詞のing形を補語にとる動詞のうち、出来事や状況に対する気持ちを表す動詞について紹介します。
anticipate O doing(…が~することを予期する) / cannot bear O doing(…が~することに耐えられない) / hate O doing(…(人)が~することを嫌う) / will not have O doing(…に~させない) / imagine O doing(…(人)が~するのを想像する) / not mind O doiing(…(人)が~するのを気にしない) / put up with O doing(…が~するのを我慢する) / recall O doing(…(人)が~したことを思い出す) / remember O doing(…(人)が~したことを覚えている) / can see O doing(…が~しているのを見る/…が~しそうだと思う) / cannot stand O doing(…が~することを我慢できない) / tolerate O doing(…(人)が~するのを許す) / not want O doing(…に~して欲しくない)
いくつかの動詞について例文を確認してみましょう。
⑴ I can’t bear you leading an idle life any more.
(きみがこれ以上無為な生活を送るのには我慢がならない)
⑵ I will not have you running around the countryside without my authority.
(私が許可しない限り、あなたに地方のあちこちを探索することはさせない)
⑶ Can you imagine me riding a motorcycle?
(私がオートバイに乗っている姿を想像できますか?)
⑷ Do you mind me opening the window?
(窓を開けても構いませんか?)
⑸ I can’t ever recall Dad hugging me.
(私は父親が私を抱きしめたことなど全然思い出せない)
⑹ I can’t stand people telling me what to do.
(私は人にこうしろと指図されるのが我慢できない)
⑺ I don’t want anyone doing it.
(私はだれにもそれをやって欲しくない)
2つの物事の関係性を示す動詞(2語)
第5文型で動詞のing形を補語にとる動詞のうち、2つの物事の関係性を示す動詞について紹介します。
entail O doing(…が~することを必要とする) / mean O doing(…(人)にとって~する結果になる/…(人)にとって~するということに等しい)
いくつかの動詞について例文を確認してみましょう。
⑴ The computer problem will mean us checking everything manually.
(コンピュータに問題があると私たちが全てを人手でチェックすることになるだろう)
妨げる意味を持つ動詞(1語)
第5文型で動詞のing形を補語にとる動詞のうち、妨げる意味を持つ動詞について紹介します。
save O doing(…(人)が~することを不要にする)
いくつかの動詞について例文を確認してみましょう。
⑴ If you phone for an appointment, it’ll save you waiting for a long time.
(電話して予約しておけば長い時間待たなくて済むよ)
発見を意味する動詞 (9語)
第5文型で動詞のing形を補語にとる動詞のうち、発見を意味する動詞について紹介します。
catch O doing(…が~しているところを見つける/…が~しているところを押さえる) / feel O doing(…が~するのを感じる) / find O doing(…が~しているのを見つけ出す) / find oneself doing(~していることに気付く) / hear O doing(…が~しているのが聞こえる) / notice O doing(…が~しているのに気づく) / observe O doing(…が~しているのを目撃する/…が~しているのに気づく) / show O doing(…が~しているのを表わしている) / watch O doing(…が~しているのを注意して見る)
いくつかの動詞について例文を確認してみましょう。
⑴ Don’t let me catch you drinking here again.
(二度とここで酒を飲む姿を私に見せないで)
⑵ I could feel my face getting red.
(顔が赤くなってきた感じがする)
⑶ Every Sunday morning found him shadowboxing in the garden.
(彼は毎週日曜の朝、庭でシャドーボクシングをしていた)
⑷ I heard them singing.
(彼らが歌っているのが聞こえた)
⑸ I could observe people whispering about me.
(人々が私のことをひそひそ話しているのに気づいた)
使役に関係する動詞(5語)
第5文型で動詞のing形を補語にとる動詞のうち、使役に関係する動詞について紹介します。
bring O doing(…を~(状態)に至らせる) / have O doing(…(人)に~させる/…が~している状態である) / leave O doing(…(人・物)に~させておく) / send O doing(…を~させる) / set O doing(…(人・物)に~し(始め)させる)
いくつかの動詞について例文を確認してみましょう。
⑴ The fire alarm brought us racing to the emergency exit.
(火災報知機の音で我々は非常口へと急いだ)
⑵ He had me playing baseball from an early age.
(幼い頃から彼は私に野球をさせ始めた)
⑶ He sent an arrow whizzing by my head.
(彼は私の頭の側に矢をピュンと飛ばした)
⑷ His story set me thinking about starting up my own business.
(彼の話を聞いて私は自分で商売をやってみようという気になった)
時間の経過に関係する動詞 (6語)
第5文型で動詞のing形を補語にとる動詞のうち、時間の経過に関係する動詞について紹介します。
busy oneself doing(~して忙しく動き回る) / pass O doing(~して…(時間)を過ごす) / spend O doing(~に…(金・時間)を費やす) / start O doing(…に~させ始める) / take O doing(~するのに…(時間)がかかる) / waste O doing(~して…(金・精力・時間など)を浪費する)
いくつかの動詞について例文を確認してみましょう。
⑴ Mary busied herself preparing breakfast.
(メアリーは朝食の準備に忙しかった)
⑵ The children passed the time playing in the streets.
(子供たちはその時間を通りで遊んで過ごした)
⑶ I didn’t spend all my time studying.
(私は自分の全ての時間を勉強に費やしたのではない)
⑷ One thing in particular started me wondering.
(特にある1つの事が私を不思議に思わせ始めた)
⑸ Don’t waste your time waiting for him.
(彼を待ってても無駄だ)