接続詞には、等位接続詞従属接続詞の2つがあります。

等位接続詞には、「and」「nor」「but」「or」等があります。

従属接続詞には、「because」「though」「when」「if」「whether」「that」等があります。

さて、等位接続詞と従属接続詞の違いは何でしょう?

等位接続詞と従属接続詞の違いは?

等位接続詞と従属接続詞の役割は全く異なります。

等位接続詞は、語と語、句と句、文と文を並列に繋ぐ役割を持ちます。

従属接続詞は、先頭に従属接続詞を置いた(=主語と述語動詞を含む語のかたまり)を名詞化または副詞化し、その節自体を文を構成するひとつの要素(名詞または副詞)に変換させる役割を持ちます。

等位接続詞と従属接続詞には以上のような違いがありますが、等位接続詞と従属接続詞の特徴と使い方をより詳しく理解できるように、それぞれについて個別に解説していきます。

それではまず、等位接続詞について説明します。

等位接続詞について

等位接続詞は、先ほど説明したように、語と語句と句文と文並列に繋ぐ役割を持ちます。

さて、等位接続詞を使う際には必ず注意しなければならないことがあります。それは、「等位」というルールを必ず守らなければならないということです。

「等位」というのは、並列に繋ぐ語または句が文中で同じ働きをしているという意味です。

例えば、名詞は文中で「主語」「動詞の目的語」「前置詞の目的語」「補語」の4つのどれかの働きを行いますが、等位接続詞で繋ぐことができるのは「主語と主語」、「動詞の目的語と動詞の目的語」、「前置詞の目的語と前置詞の目的語」、「補語と補語」というように同じ働きを持つものに限られます

したがって「主語と動詞の目的語」のように違う働きを持つ語を繋ぐことはできません

また、「等位」は品詞が同じであるという意味も含んでいます。つまり、等位接続詞で繋ぐことのできるのは、「名詞と名詞」、「形容詞と形容詞」、「動詞と動詞」、「副詞と副詞」というように、同じ品詞同士に限られていて、「名詞と動詞」というように品詞の異なるもの同士を繋ぐことはできません

以上までの説明を具体例を交えて説明すると、

例えば、「彼女は美人だが心が冷たい。」と言いたい場合、

例1

〇 She is beautiful but cold-hearted.

例1のように「beautiful」と「cold-hearted」という2つの形容詞を等位接続詞の「but」で繋ぐことができますが、

例2

✖ She is a beauty but cold-hearted.

例2のように名詞の「a beauty」と形容詞の「cold-hearted」を繋ぐことはできません。

もし、「a beauty」と「cold-hearted」を繋ぎたい場合は、

例3

〇 She is a beauty but is cold-hearted.

例3のように「is a beauty」と「is cold-hearted」を動詞句(動詞+補語の組合せ)として扱えば等位接続詞で繋ぐことが可能になります。

それでは、以上のような「等位」というルールに注意しながら、等位接続詞の種類と使い方について例文を通して学んでいきましょう。

等位接続詞「and」について

等位接続詞「and」は、単純に2つのものを並列に並べる際に用います。

早速例文で確認してみましょう。

等位接続詞「and」例文1

【例】Mark and John wrote this book. (マイクとジョンがこの本を書いた。)

(分解すると)⇒ Mark wrote this book. / John wrote this book.

等位接続詞「and」は「Mark」と「John」を並列に繋いでいます。「Mark」も「John」も品詞は名詞であり、文中での働きはいずれも主語になります。

つまり、この例文において等位接続詞「and」は「名詞と名詞」或いは「主語と主語」を繋ぐ働きを行っています。また、主語以外の部分である「wrote this book」(動詞と動詞の目的語)はそれぞれの主語に対して共通となります。

等位接続詞「and」例文2

【例】John studies Japanese and Chinese. (ジョンは日本語と中国語を勉強している。)

(分解すると)⇒ John studies Japanese. / John studies Chinese.

等位接続詞「and」は「Japanese」と「Chinese」を並列に繋いでいます。「Japanese」も「Chinese」も品詞は名詞であり、文中での働きはいずれも動詞の目的語になります。

つまり、この例文において等位接続詞「and」は「名詞と名詞」或いは「動詞の目的語と動詞の目的語」を繋ぐ働きを行っています。また、動詞の目的語以外の部分である「John studies」(主語と動詞)はそれぞれの動詞の目的語に対して共通となります。

等位接続詞「and」例文3

【例】He has not had and has not anyone to love him. (彼にはこれまで自分を愛してくれる人は誰もなかったし、今でもいない。)

(分解すると)⇒ He has not had anyone to love him. / He has not anyone to love him.

等位接続詞「and」は「has not had」と「has not」を並列に繋いでいます。「has not had」も「has not」も動詞句(動詞と動詞以外の助動詞或いは副詞の組合せ)であり、文中での働きはいずれも動詞になります。

つまり、この例文において等位接続詞「and」は「動詞句と動詞句」を繋ぐ働きを行っています。また、動詞句以外の部分である「He」(主語)と「anyone to love him」(動詞の目的語)はそれぞれの動詞句に対して共通となります。

等位接続詞「and」の説明は以上です。次は等位接続詞「nor」について説明します。

等位接続詞「nor」について

等位接続詞「nor」は、否定にさらに否定を並べる際に用います。

早速例文で確認してみましょう。

等位接続詞「nor」例文1

【例】Mark was neither thin nor fat. (マークは痩せてもないし太ってもいなかった。)

(分解すると)⇒ Mark wasn’t thin. / Mark wasn’t fat.

等位接続詞「nor」は「thin」と「fat」を並列に繋いでいます。「thin」も「fat」も品詞は形容詞であり、文中での働きはいずれも補語になります。

つまり、この例文において等位接続詞「nor」は「形容詞と形容詞」或いは「補語と補語」を繋ぐ働きを行っています。また、補語以外の部分である「Mark was」(主語と動詞)はそれぞれの補語に対して共通となります。

等位接続詞「nor」例文2

【例】I have never owned a car nor learned to drive. (私は車を所有したことはないし運転を習ったこともない。)

(分解すると)⇒ I have never owned a car. / I have never learned to drive.

等位接続詞「nor」は「owned a car」と「learned to drive」を並列に繋いでいます。「owned a car」も「learned to drive」も動詞句(動詞と動詞の目的語の組合せ)であり、文中での働きはいずれも動詞になります。

つまり、この例文において等位接続詞「nor」は「動詞句と動詞句」を繋ぐ働きを行っています。また、動詞句以外の部分である「I have never」(主語+助動詞+副詞)はそれぞれの動詞句に対して共通となります。

等位接続詞「nor」例文3

【例】The color was not black nor brown nor gray. (その色は黒でもなく茶色でもなく灰色でもなかった。)

(分解すると)⇒ The color wasn’t black. / The color wasn’t brown. / The color wasn’t gray.

等位接続詞「nor」は「black」と「brown」と「gray」を並列に繋いでいます。「black」も「brown」も「gray」も形容詞であり、文中での働きはいずれも補語になります。

つまり、この例文において等位接続詞「nor」は「形容詞と形容詞」或いは「補語と補語」を繋ぐ働きを行っています。また、補語以外の部分である「The color was not」(主語+動詞+副詞)はそれぞれの補語に対して共通となります。

等位接続詞「nor」例文4

【例】John was not disappointed, nor was he surprised. (ジョンは失望してもいなかったし、驚いてもいなかった。)

(分解すると)⇒ John was not disappointed. / He was not surprised.

等位接続詞「nor」は「John was not disappointed」と「he was surprised」とを並列に繋いでいます。「John was not disappointed」も「he was surprised」も文です。

つまり、この例文において等位接続詞「nor」は「文と文」を繋ぐ働きを行っています。

ちなみに、この例文4のように「nor」を文の先頭に置く場合は、通常その文を倒置させ、「nor + 動詞 + 主語」(助動詞を含まない場合)もしくは、「nor + 助動詞 + 主語 + 動詞」(助動詞を含む場合)という語順になるので注意が必要です。この倒置の意図は、否定語の「nor」が否定する語である「動詞」相当語句を、その否定語の直後に置きたいというものだと考えられます。

等位接続詞「nor」の説明は以上です。次は等位接続詞「but」について説明します。

等位接続詞「but」について

等位接続詞「but」は、2つのことを対比させたり、ある条件に対する結果が予想外であることを述べる際に用います。

早速例文で確認してみましょう。

等位接続詞「but」例文1

【例】This kind of project is hard, but not impossible. (この種の計画は難しいが不可能ではない。)

(分解すると)⇒ This kind of project is hard. / This kind of project is not impossible.

等位接続詞「but」は「hard」と「not impossible」を並列に繋いでいます。「hard」も「not impossible」も中心となる品詞は形容詞であり、文中での働きはいずれも補語になります。

つまり、この例文において等位接続詞「nor」は「形容詞と形容詞」或いは「補語と補語」を繋ぐ働きを行っています。また、補語以外の部分である「The kind of project is」(主語と動詞)はそれぞれの補語に対して共通となります。

等位接続詞「but」例文2

【例】All his brothers went out, but he alone stayed at home. (兄弟たちはみんな出かけたが、彼だけは家にいた。)

(分解すると)⇒ All his brothers went out. / He alone stayed at home.

等位接続詞「but」は「All his brothers went out」と「he alone stayed at home」とを並列に繋いでいます。「All his brothers went out」も「he alone stayed at home」も文です。

つまり、この例文において等位接続詞「but」は「文と文」を繋ぐ働きを行っています。

等位接続詞「nor」の説明は以上です。次は等位接続詞「but」について説明します。

等位接続詞「or」について

等位接続詞「or」は、2つ以上の選択肢を並べる際に用います。

早速例文で確認してみましょう。

等位接続詞「or」例文1

【例】You can pay cash or use your credit card. (現金かクレジットカードで支払うことができます。)

(分解すると)⇒ You can pay cash. / You can use your credit card.

等位接続詞「or」は「pay cash」と「use your credit card」を並列に繋いでいます。「pay cash」も「use your credit card」も動詞句(動詞と動詞の目的語の組合せ)であり、文中での働きはいずれも動詞になります。

つまり、この例文において等位接続詞「or」は「動詞句と動詞句」を繋ぐ働きを行っています。また、動詞句以外の部分である「You can」(主語+助動詞)はそれぞれの動詞句に対して共通となります。

他にも、等位接続詞「or」は、否定語の後では「nor」の代わりとして使うことができます。この場合「or」は選択の意味ではなく、2つの否定のものを並べる「nor」と同じ働きになりますので、選択の意と間違わないように注意が必要です。

等位接続詞「or」例文2

【例】He doesn’t have long hair or wear jeans. (彼は長髪ではないし、ジーンズも履いていない。)

(分解すると)⇒ He doesn’t have long hair. / He doesn’t wear jeans.

等位接続詞「or」は「have long hair」と「wear jeans」を並列に繋いでいます。「have long hair」も「wear jeans」も動詞句(動詞と動詞の目的語の組合せ)であり、文中での働きはいずれも動詞になります。

つまり、この例文において等位接続詞「or」は「動詞句と動詞句」を繋ぐ働きを行っています。また、動詞句以外の部分である「He doesn’t」(主語+助動詞+副詞)はそれぞれの動詞句に対して共通となります。

以上、等位接続詞の種類と使い方について例文を通して説明しました。

次は、従属接続詞について説明します。

従属接続詞について

従属接続詞は、等位接続詞と全く異なる役割を持ちます。

従属接続詞は、先頭に従属接続詞を置いた(=主語と述語動詞を含む語のかたまり)を名詞化または副詞化し、その節自体を文を構成するひとつの要素(名詞または副詞)に変換させる役割を持ちます。

従属接続詞は、実際のところ接続というよりもこのように節を名詞化または副詞化するという変換機能がメインになります。

そして「従属」という言葉の表すとおり、従属接続詞によって名詞化または副詞化された節は文の構成要素の一つとして主文の中に取り込まれることになります(主文の中につき従うことになります)。

併せて覚えよう!

「節」には、

形容詞と同じ働きをする「形容詞節」、名詞と同じ働きをする「名詞節」、副詞と同じ働きをする「副詞節」があります。

形容詞と名詞、副詞の役割をおさらいすると、

  • 形容詞の役割は、〔名詞を説明する〕、〔補語になる〕のどれかです。
  • 名詞の役割は、文の中で、〔主語になる〕、〔動詞の目的語になる〕、〔前置詞の目的語になる〕、〔補語になる〕のどれかです。
  • 副詞の役割は、名詞以外の品詞を説明するので、つまり〔動詞を説明する〕、〔形容詞を説明する〕、〔副詞を説明する〕、〔ある文全体を説明する〕のどれかです。

また、「節」は、「節(=語のかたまり)」がどこから始まり、どこで終わったのか明確にしなければなりません。

したがって、この始まりと終わりの境目を明確にし、かつ、「節」が名詞、形容詞、副詞のどの働きをしているか明確にする為に、

  • 名詞節は節の始まりから終わりを〚〛(=二重四角のカッコ)で囲む
  • 形容詞節は節の始まりから終わりを⦅⦆(=二重丸のカッコ)で囲む
  • 副詞節は節の始まりから終わりを≪≫(=二重三角のカッコ)で囲む

というルールに従い、区別すると分かりやすくなります。

それでは、節(=主語と述語動詞を含む語のかたまり)を副詞化する(副詞節を作る)従属接続詞節を名詞化する(名詞節を作る)従属接続詞とに分けて、その種類と使い方についてみていきたいと思います。

副詞節を作る従属接続詞

まずは、副詞の役割についておさらいしましょう。

副詞の役割は、〔動詞を説明する〕〔形容詞を説明する〕〔副詞を説明する〕〔ある文全体を説明する〕のどれかです。

例えば、「Drive slowly. (ゆっくり運転しなさい)」の副詞「slowly」は動詞「drive(運転する)」に対し、「ゆっくり」という説明を加える働きを行います。

さて、副詞節を作る従属接続詞は、節(=主語と述語動詞を含む語のかたまり)の前に置くことにより、その節を副詞化し、副詞節として〔動詞を説明する〕〔形容詞を説明する〕〔副詞を説明する〕〔ある文全体を説明する〕のどれかの働きを行うひとつの文の要素にすることができます。

従属接続詞には、いろいろな種類がありますが、そのどれもが副詞節を作ることができます

それでは、さっそく副詞節を作る従属接続詞の種類と使い方について例文を通して学んでいきましょう。

副詞節を作る従属接続詞「because」について

従属接続詞「because」は原因や理由を表わす副詞節を作ります。

例文で確認してみましょう。

従属接続詞「because」例文

【例】I don’t like these jeans because they are too tight. (私はこのジーンズがきつすぎるので好きではない。)

(副詞節を≪≫で囲むと)⇒ I don’t like these jeans ≪because they are too tight≫.

例文では、従属接続詞「because」は「they are too tight」という節(主語と動詞を含む語群)を副詞節にし、「I don’t like these jeans」という文に対する原因・理由を説明しています。

副詞節を作る従属接続詞「though」について

従属接続詞「though」は「~だけれども」というようにある消極的な事柄または自分の主張と異なる事柄を認めること(=譲歩)を表わす副詞節を作ります。

例文で確認してみましょう。

従属接続詞「though」例文

【例】Though my car is old, it is better than a horse. (私の車は古いが、馬よりはましだ。)

(副詞節を≪≫で囲むと)⇒ ≪Though my car is old≫, it is better than a horse.

例文では、従属接続詞「Though」は「my car is old」という節(主語と動詞を含む語群)を副詞節にし、「it is better than a horse」という文に対する譲歩を表わしています。

副詞節を作る従属接続詞「when」について

従属接続詞「when」は時を表わす副詞節を作ります。

例文で確認してみましょう。

従属接続詞「when」例文

【例】I lived in France when I was a child. (私は子どもの頃フランスに住んでいた。)

(副詞節を≪≫で囲むと)⇒ I lived in France ≪when I was a child≫.

例文では、従属接続詞「when」は「I was a child」という節(主語と動詞を含む語群)を副詞節にし、「I lived in France」という文に対する時を説明しています。

副詞節を作る従属接続詞「if」について

従属接続詞「if」は条件を表わす副詞節を作ります。

例文で確認してみましょう。

従属接続詞「if」例文

【例】I’ll believe it if you show me some proof. (証拠を示してくれれば私はそれを信じます。)

(副詞節を≪≫で囲むと)⇒ I’ll believe it ≪if you show me some proof≫.

例文では、従属接続詞「if」は「you show me some proof」という節(主語と動詞を含む語群)を副詞節にし、「I’ll believe it」という文に対する条件を説明しています。

副詞節を作る従属接続詞「whether」について

従属接続詞「whether」は「~であろうとなかろうと」というように2つの相反する条件を同時に認めること(=譲歩)を表わす副詞節を作ります。

例文で確認してみましょう。

従属接続詞「whether」例文

【例】Whether you agree with the plan or not, we have to carry it out. (君がこの計画に賛成しようとしなかろうと、私はこれを実施しなければいけません。)

(副詞節を≪≫で囲むと)⇒ ≪Whether you agree with the plan or not≫, we have to carry it out.

例文では、従属接続詞「Whether」は「you agree with the plan or not」という節(主語と動詞を含む語群)を副詞節にし、「we have to carry it out」という文に対する譲歩を説明しています。

副詞節を作る従属接続詞「that」について

従属接続詞「that」は「~なほど」という程度や「~なので」という原因・理由など様々な意味を表わす副詞節を作ります。

例文で確認してみましょう。

従属接続詞「that」例文

【例】I was so busy that I didn’t have time to answer the phone. (電話に出る暇がないほど私は忙しかった。)

(副詞節を≪≫で囲むと)⇒ I was so busy ≪that I didn’t have time to answer the phone≫.

例文では、従属接続詞「that」は「I didn’t have time to answer the phone」という節(主語と動詞を含む語群)を副詞節にし、「so(それほどに/そのように)」という副詞の具体的内容を表わしています。

以上、副詞節を作る従属接続詞の代表的なものについていくつか説明しました。

次は、名詞節を作る従属接続詞について説明します。

名詞節を作る従属接続詞

まずは、名詞の役割についておさらいしましょう。

名詞の役割は、文の中で〔主語になる〕〔動詞の目的語になる〕〔前置詞の目的語になる〕〔補語になる〕のどれかです。

名詞節を作る従属接続詞は、節(=主語と述語動詞を含む語のかたまり)の前に置くことにより、その節を名詞化し、名詞節として〔主語〕〔動詞の目的語〕〔前置詞の目的語〕〔補語〕のどれかの働きを行うひとつの文の要素にすることができます。

従属接続詞には、いろいろな種類がありますが、名詞節を作ることができる従属接続詞は限られています

名詞節を作ることができる従属接続詞は主に「if」「whether」「that」の3つです。既に副詞節を作る従属接続詞のところで「if」「whether」「that」の3つを紹介しましたが、「if」「whether」「that」に限っては副詞節以外に名詞節を作ることができます。

それでは、名詞節を作る3つの従属接続詞について例文を通して学んでいきましょう。

名詞節を作る従属接続詞「if」について

従属接続詞「if」を節の先頭に置いた場合、「~かどうか」という意味の名詞節を作ります。

従属接続詞「if」が作る名詞節は「動詞の目的語」になる場合がほとんどで、文の先頭に置く「主語」や「前置詞の目的語」「補語」として使うことができません。

このような制限のある「if」に対し、同じ意味を持つ従位接続詞「whether」にはそのような制限がありません。したがって、文の先頭に置く「主語」や「前置詞の目的語」「補語」として使いたい場合は、従位接続詞「whether」を使うことになります。「whether」については「if」の後にくわしく説明します。

それでは、名詞節を作る従属接続詞「if」について例文で確認してみましょう。

従属接続詞「if」例文1

【例】He asked if I felt better. (彼は私に具合がよくなったかどうか尋ねた。)

(名詞節を〚〛で囲むと)⇒ He asked〚if I felt better〛.

例文では、従属接続詞「if」は「I felt better」という節(主語と動詞を含む語群)を名詞節にし、名詞節「if I felt better」は動詞「asked」の目的語になっています。

従属接続詞「if」例文2

【例】Do you know if she’s married? (彼女が結婚しているかどうか知ってる?)

(名詞節を〚〛で囲むと)⇒ Do you know〚if she’s married〛?

例文では、従属接続詞「if」は「she’s married」という節(主語と動詞を含む語群)を名詞節にし、名詞節「if she’s married」は動詞「know」の目的語になっています。

名詞節を作る従属接続詞「whether」について

従属接続詞「whether」を節の先頭に置いた場合、「~かどうか」という意味の名詞節を作ります

従属接続詞「whether」が作る名詞節は「主語」「動詞の目的語」「前置詞の目的語」「補語」のいずれかとして使うことが可能です。

例文で確認してみましょう。

従属接続詞「whether」例文1

【例】Whether Tom is rich or poor doesn’t matter to me. (トムが金持ちか貧しいかどうかは私にとってどうでもよい。)

(名詞節を〚〛で囲むと)⇒ 〚Whether Tom is rich or poor〛doesn’t matter to me.

例文では、従属接続詞「whether」は「Tom is rich or poor」という節(主語と動詞を含む語群)を名詞節にし、名詞節「Whether Tom is rich or poor」は文中の主語になっています。

従属接続詞「whether」例文2

【例】Everything will depend on whether you can agree. (すべてはあなたが同意できるかどうかにかかっている。)

(名詞節を〚〛で囲むと)⇒ Everything will depend on〚whether you can agree〛.

例文では、従属接続詞「whether」は「you can agree」という節(主語と動詞を含む語群)を名詞節にし、名詞節「whether you can agree」は前置詞「on」の目的語になっています。

従属接続詞「whether」例文3

【例】The important thing is whether he is to be trusted. (重要なことはあの人が信用できるかどうかである。)

(名詞節を〚〛で囲むと)⇒ The important thing is〚whether he is to be trusted〛.

例文では、従属接続詞「whether」は「he is to be trusted」という節(主語と動詞を含む語群)を名詞節にし、名詞節「he is to be trusted」は文中で補語になっています。

名詞節を作る従属接続詞「that」について

従属接続詞「that」を節の先頭に置いた場合、「~ということ」という意味の名詞節を作ります。

従属接続詞「that」が作る名詞節は「主語」「動詞の目的語」「前置詞の目的語」「補語」のいずれかとして使うことが可能です。また、従属接続詞「that」は場合によって省略することが可能です。

例文で確認してみましょう。

従属接続詞「that」例文1

【例】That he is Chinese doesn’t matter. (彼が中国人であるということは問題ではない。)

(名詞節を〚〛で囲むと)⇒ 〚That he is Chinese〛 doesn’t matter.

例文では、従属接続詞「that」は「he is Chinese」という節(主語と動詞を含む語群)を名詞節にし、名詞節「That he is Chinese」は文中の主語になっています。

従属接続詞「that」例文2

【例】I think that this limitation is too restrictive. (私はこの制限は厳しすぎると思う。)

(名詞節を〚〛で囲むと)⇒ I think 〚that this limitation is too restrictive〛.

例文では、従属接続詞「that」は「this limitation is too restrictive」という節(主語と動詞を含む語群)を名詞節にし、名詞節「that this limitation is too restrictive」は動詞「think」の目的語になっています。

また、例文2は従属接続詞「that」を省略して「I think this limitation is too restrictive.」とすることも可能です。

従属接続詞「that」例文3

【例】My first impression was that she was really funny. (私が抱いた第一印象は彼女は実におもしろい人だということだった。)

(名詞節を〚〛で囲むと)⇒ My first impression was〚that she was really funny〛.

例文では、従属接続詞「that」は「she was really funny」という節(主語と動詞を含む語群)を名詞節にし、名詞節「that she was really funny」は文中で補語になっています。

従属接続詞「that」例文4

【例】Humans differ from animals in that they can think and speak. (人間は考えたり喋ったりできるという点で動物とは異なる。)

(名詞節を〚〛で囲むと)⇒ Humans differ from animals in〚that they can think and speak〛.

例文では、従属接続詞「that」は「they can think and speak」という節(主語と動詞を含む語群)を名詞節にし、名詞節「that they can think and speak」は前置詞「in」の目的語になっています。

以上、文中で「主語」「動詞の目的語」「前置詞の目的語」「補語」となる名詞節を作る従属接続詞「that」について説明しました。

従属接続詞は接続詞というより前置詞に近い!?

従属接続詞は、前置詞と実によく似ています。

前置詞は、名詞の前に置いて、「前置詞+名詞」のセットを形容詞化または副詞化します。つまり、「前置詞+名詞」という形容詞句または副詞句を作ります

具体的な例を挙げて説明すると、「a book on the desk (机の上の本)」という表現では「on the desk(前置詞+名詞)」が「book(名詞)」を説明していて、形容詞の働き(名詞修飾)をする形容詞句になっています。また、「swim in the river (川で泳ぐ)」という表現では「in the river(前置詞+名詞)」が「swim(動詞)」を説明していて、副詞の働き(動詞修飾)をする副詞句になっています。

従属接続詞の働きは前置詞とよく似ていて、節の前に置いて、「従属接続詞+節」のセットを名詞化または副詞化します(名詞節または副詞節を作ります)

つまり、前置詞が『語や語群(句)の前に置いて形容詞句または副詞句を作る』のと同じように従属接続詞は『語群(節=主語と動詞を含む語群)の前に置いて名詞節または副詞節を作る』という働きをします。このようなことから、従属接続詞は前置詞に近いことが分かります。

節の先頭に置いて名詞節または副詞節を作る語は、これまでの英文法では従属接続詞という扱いを受けてきましたが、これからの英文法では、従来の前置詞を『名詞の前に置く前置詞』とし、従属接続詞は『節の前に置く前置詞』と新しく定義することを検討すべきかもしれませんね。

さて、実は従属接続詞「that」は、「主語」「動詞の目的語」「前置詞の目的語」「補語」以外に「同格」という働きを行うこともあります。

次はこの「同格」について説明します。

同格の働きをする従属接続詞「that」について

同格とは、2つの名詞が言い換えの関係になっていることを表わす文法用語です。

例えば、「my father, Mike」のように「my father(私の父)」に対し、父の名前「Mike」をすぐ後に続けて言い換える場合、「my father」と「Mike」は同格の関係にあるといえます。同格という働きについて考える場合、後ろ側の名詞の「Mike」が言い換えの働きをしているため、この名詞の「Mike」は同格の働きをしているということができます。

さて、従属接続詞「that」が作る名詞節は、これまでに説明したように文中で「主語」「動詞の目的語」「前置詞の目的語」「補語」になる以外に、「同格」として、他の名詞を言い換える働きをすることがあります

早速、例文で確認してみましょう。

同格の働きをする従属接続詞「that」例文1

【例】Many people don’t accept the fact that they are equal. (多くの人は自分たちは平等であるという事実を受け入れない。)

(名詞節を〚〛で囲むと)⇒ Many people don’t accept the fact〚that they are equal〛.

例文では、従属接続詞「that」は「they are equal」という節(主語と動詞を含む語群)を名詞節にし、名詞節「that they are equal」は名詞「the fact」の同格(具体的内容を表わす言い換え)になっています。

同格の働きをする従属接続詞「that」例文2

【例】There’s no evidence that he is alive. (彼が生きているという証拠はない。)

(名詞節を〚〛で囲むと)⇒ There’s no evidence〚that he is alive〛.

例文では、従属接続詞「that」は「he is alive」という節(主語と動詞を含む語群)を名詞節にし、名詞節「that he is alive」は名詞「evidence」の同格(具体的内容を表わす言い換え)になっています。

以上が、同格の働きをする従属接続詞「that」の説明になります。

それでは、最後にこれまで学んだことをまとめます。

まとめ

等位接続詞と従属接続詞の違いについて学びました。

等位接続詞と従属接続詞の違い

等位接続詞は、

語と語、句と句、文と文を並列に繋ぐ役割を持つ。

「等位」という言葉は、文中で同じ働きをしている語や語の集合を繋ぐことを表わす。

----------

従属接続詞は、

先頭に従属接続詞を置いた節(=主語と述語動詞を含む語のかたまり)を名詞化または副詞化し、その節自体を文を構成するひとつの要素(名詞または副詞)に変換させる役割を持つ。

「従属」という言葉は、従属接続詞によって名詞化または副詞化された節が文の構成要素の一つとして主文の中に取り込まれることを表わす。

代表的な等位接続詞について、いくつか紹介しました。

等位接続詞の種類

等位接続詞「and」

  • 等位接続詞「and」は、単純に2つのものを並列に並べる際に用いる。

等位接続詞「nor」

  • 等位接続詞「nor」は、否定にさらに否定を並べる際に用いる。

等位接続詞「but」

  • 等位接続詞「but」は、2つのことを対比させたり、ある条件に対する結果が予想外であることを述べる際に用いる。

等位接続詞「or」

  • 等位接続詞「or」は、2つ以上の選択肢を並べる際に用いる。

代表的な従属接続詞について、いくつか紹介しました。

従属接続詞の種類

副詞節を作る従属接続詞「because」

  • 従属接続詞「because」は、原因や理由を表わす副詞節を作る。

副詞節を作る従属接続詞「though」

  • 従属接続詞「though」は、ある消極的な事柄または自分の主張と異なる事柄を認めること(=譲歩)を表わす副詞節を作る。

副詞節を作る従属接続詞「when」

  • 従属接続詞「when」は、時を表わす副詞節を作る。

副詞節と名詞節を作る従属接続詞「if」

  • 従属接続詞「if」は、「もし~ならば」という意味の条件を表わす副詞節を作る。
  • 従属接続詞「if」は、「~かどうか」という意味の名詞節を作る。

副詞節と名詞節を作る従属接続詞「whether」

  • 従属接続詞「whether」は、「~であろうとなかろうと」という意味の2つの相反する条件を同時に認めること(=譲歩)を表わす副詞節を作る。
  • 従属接続詞「whether」は、「~かどうか」という意味の名詞節を作る。

副詞節と名詞節を作る従属接続詞「that」

  • 従属接続詞「that」は、「~なほど」という意味の程度「~なので」という意味の原因・理由など様々な意味を表わす副詞節を作ります。
  • 従属接続詞「that」は、「~ということ」という意味の名詞節を作る。

同格の働きをする従属接続詞「that」について説明しました。

同格の働きをする従属接続詞「that」

従属接続詞「that」が作る名詞節は、「同格」として、他の名詞を言い換える働きをすることがある。

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