動詞の『suggest』には「~を提案する」という意味があります。

『suggest』の文型と目的語

動詞の『suggest』が「~を提案する」という意味を表わすとき、文の形は第3文型(SVO)をとります。したがって、動詞の『suggest』のあとには目的語(=名詞)がひとつのみ続くことになります。

動詞の『suggest』の目的語になれるのは名詞/代名詞、動名詞、that節の3つのみです。to不定詞は『suggest』の目的語になることはできません。

『suggest』の使い方と例文

『suggest』の使い方について説明します。

「~を提案する」という意味の動詞『suggest』のあとには、提案の内容に相当する目的語が続きますが、「A(何か)を提案する」というように提案の内容のみが続く場合と、「B(人)にA(何か)を提案する」というように提案の相手と内容が続く場合の2パターンがあります。

それぞれの場合について、例文を確認してみましょう。

提案の内容のみ示す場合 -「A(何か)を提案する」

・『suggest』の目的語に名詞/代名詞を置く

『suggest』の目的語に名詞/代名詞を置く場合について、例文を見てみましょう。

例文 1

I suggested a salary increase. (私は昇給を提案した。)

名詞〔(a) salary increase〕が『suggest』の目的語になります。提案の内容は〔(a) salary increase(=昇給)〕となります。

例文 2

I suggested a walk. (私は散歩を提案した。)

名詞〔(a) walk〕が『suggest』の目的語になります。提案の内容は〔(a) walk(=散歩)〕となります。

・『suggest』の目的語に動名詞(=名詞相当または名詞句)を置く

『suggest』の目的語に動名詞(=名詞相当または名詞句)を置く場合について、例文を見てみましょう。

例文 3

I suggested making pizza for lunch. (私は昼食にピザを作ろうと提案した。)

名詞句[making pizza for lunch]が『suggest』の目的語になります。提案の内容は[making pizza for lunch(=昼食にピザを作ること)]となります。

例文 4

I suggested going for a walk. (私は散歩に行こうと提案した。)

名詞句[going for a walk]が『suggest』の目的語になります。提案の内容は[going for a walk(=散歩に行くこと)]となります。

例文 5

He suggested playing cards. (彼はトランプをしようと提案した。)

名詞句[playing cards]が『suggest』の目的語になります。提案の内容は[playing cards(=トランプをすること)]となります。

提案の相手と内容を示す場合 -「B(人)にA(何か)を提案する」

・『suggest』の目的語に名詞/代名詞を置く

『suggest』の目的語に名詞/代名詞を置く場合について、例文を見てみましょう。

例文 6

The taxi driver suggested the hotel to me. (タクシーの運転手はそのホテルを私に提案した。)

名詞〔(the) hotel〕が『suggest』の目的語になります。提案の内容は〔(the) hotel (=そのホテル)〕となり、提案の相手は<to me(=私に)>で表します。

・『suggest』の目的語に動名詞(=名詞相当または名詞句)を置く

『suggest』の目的語に動名詞(=名詞相当または名詞句)を置く場合について、例文を見てみましょう。

例文 7

They suggested his going at once. (彼らは彼がすぐに出発するべきだと提案した。)

名詞句[his going at once]が『suggest』の目的語になります。動名詞の主語は所有格を動名詞の前に置くことで表します。したがって、提案の相手は〔his(=彼)〕で表し、提案の内容は[going at once(=すぐに出発すること)]で表します。

例文 8

He suggested my buying the house. (彼は私にその家を買ってはどうかと提案した。)

名詞句[my buying the house]が『suggest』の目的語になります。動名詞の主語は所有格を動名詞の前に置くことで表します。したがって、提案の相手は〔my(=私)〕で表し、提案の内容は[buying the house(=その家を買うこと)]で表します。

・『suggest』の目的語にthat節(=名詞節)を置く

『suggest』の目的語にthat節(=名詞節)を置く場合について、例文を見てみましょう。

例文 9

They suggested that he (should) go with them. (彼らは彼に一緒に行こうと提案した。)

名詞節〚that he (should) go with them〛が『suggest』の目的語になります。従属接続詞の〔that〕を提案の相手と内容を含んだ文〔he (should) go with them(=彼は彼らと一緒に行くべきだ)〕の前に置くことで、その文を名詞化、つまり名詞節を作ることができ、作った名詞節を目的語として使います。

 『suggest』の目的語にthat節を置く場合は、『suggest』の後ろに提案の相手を<to+人>というカタチで置くこともできます。つまり、They suggested to him that he (should) go with them. と表すことも可能です。

 「~を提案する」という意味の『suggest』の文型は第3文型で表し、第4文型で表すことはできません。したがって、They suggested him that he (should) go with them. のように動詞『suggest』の後に目的語(=名詞)の〔him〕と〚that he (should) go with them〛を2つ並べて表すことはできません。

例文 10

I suggested to John that he (should) buy a new car. (私はジョンに新車を買ってはどうかと提案した。)

名詞節〚that he (should) buy a new car〛が『suggest』の目的語になります。従属接続詞の〔that〕を提案の内容を含んだ文〔he (should) buy a new car(=彼は新車を買うべきだ)〕の前に置くことで、その文を名詞化、つまり名詞節を作ることができ、作った名詞節を目的語として使います。提案の相手に関しては<to John(=ジョンに)>で表します。

例文 11

He suggested that I (should) buy the house. (彼は私にその家を買ってはどうかと提案した。)

名詞節〚that I (should) buy the house〛が『suggest』の目的語になります。従属接続詞の〔that〕を提案の相手と内容を含んだ文〔I (should) buy the house(=私はその家を買うべきだ)〕の前に置くことで、その文を名詞化、つまり名詞節を作ることができ、作った名詞節を目的語として使います。

例文 12

He suggested that we play cards. (彼は私たちにトランプをしようと提案した。)

名詞節〚that we play cards〛が『suggest』の目的語になります。従属接続詞の〔that〕を提案の相手と内容を含んだ文〔we play cards(=私たちはトランプをする)〕の前に置くことで、その文を名詞化、つまり名詞節を作ることができ、作った名詞節を目的語として使います。

以上、「~を提案する」という意味の動詞『suggest』の使い方について解説しました。

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