今回は動詞がなぜ語形変化を起こすのか英語話者はどういった意図を持って動詞を語形変化させるのかについて解説したいと思います。

動詞は、皆さんご存知の通り語形変化を起こします(活用があります)。

例えば、動詞の〔go〕であれば

〔go(原形) – go/goes(現在形) – went(過去形) – gone(過去分詞形) – going(ing形)〕

と語形変化を起こします。

さて、この動詞の語形変化の目的は一体何なのでしょう。

キーワードは『時制』『相』『法』の3つです。以下に詳しく解説していきます。

動詞の語形変化の目的 『時制』

動詞の語形変化の目的として一番広く知られているのは、『動詞が示す出来事の「時」を示す』です。

例えば、現在時制を表わすために、動詞を現在形で表します。過去時制を表わすために、動詞を過去形で表します。

このように、動詞が示す出来事の「時」を示すために動詞を語形変化させることを『時制』といいます。

それでは、『時制』について、早速例文で確認してみましょう。

『時制』に関する例文

⑴ My father usually goes to his office by bus. (私の父はふつうバスで事務所に行きます。)

⑵ My father went to his office by bus. (私の父はバスで事務所に行った。)

例文⑴では、動詞〔go〕を現在形〔goes〕にして、現在の習慣を言い表わしています。

例文⑵では、動詞〔go〕を過去形〔went〕にして、過去の事実を述べています。

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動詞の語形変化の目的 『相』

続いて、動詞の語形変化の目的の『相』と呼ばれるものについて解説します。

英語話者は『動詞が示す出来事の全体、開始、途中、終了などの違いを表現する』という目的で、動詞の語形を変化させます。

例えば、動作の途中を表わすために、動詞を現在進行形で表します。動作の終了を表わすために、動詞を過去分詞形で表します。

このように、動詞が示す出来事の全体、開始、途中、終了などの違いを表現するために動詞を語形変化させることを『相』といいます。

それでは、『相』について、早速例文で確認してみましょう。

『相』に関する例文

⑴ We are having breakfast. (私たちは朝食を食べている。)

⑵ We have just had breakfast. (私たちはちょうど朝食をとったところです。)

例文⑴では、動詞〔have〕をing形〔having〕にして、動作の途中(進行)を表わしています。

例文⑵では、動詞〔have〕を過去分詞形〔had〕にして、動作の終了(完了)を表わしています。

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動詞の語形変化の目的 『法』

最後、動詞の語形変化の目的の『法』と呼ばれるものについて解説します。

英語話者は『「事実や現実的な事柄」と「非現実的な想像」を区別する』という目的で、動詞の語形を変化させます。

例えば、現在や未来の現実的な事柄を表わす際に、動詞を現在形で表します。(現在形とは、あくまで「主要な」あるいは「特徴的」な用法として現在時制を表わすという理由でつけられた名前であり、ここで説明している「事実や現実的な事柄」を表わす場合に限っては、現在形でなく現実形と呼びたいところです。)

一方で、現在の非現実的な想像を表わす際は、動詞を過去形で表します。(過去形とは、あくまで「主要な」あるいは「特徴的」な用法として過去時制を表わすという理由でつけられた名前であり、ここで説明している「非現実な想像」を表わす場合に限っては、過去形でなく非現実形と呼びたいところです。)

さて、このように、事実や現実的な事柄と非現実的な想像を区別するために動詞を語形変化させることを『法』といいます。『法』は、事実や現実的な事柄を述べる『直接法』、非現実的な想像を述べる『仮定法』に分類分けできます。

それでは、『法』について、早速例文で確認してみましょう。

『法』に関する例文 <現在>

⑴ If it is fine tomorrow, I will go fishing. (明日天気が良ければ、釣りに行くつもりです。)〔直接法〕

⑵ If it were fine today, I would go fishing. (今日天気が良かったならば、釣りに行ったであろう。)〔仮定法〕

例文⑴は、if節の中で「明日天気が良ければ」という未来に関する現実的な予想を述べている為、if節の中の動詞に現在形(現実形)が使われています。

例文⑵では、if節の中「今日天気が良かったならば」というように現在の事実(=今日は天気が悪い)に対する非現実的な想像を述べている為、if節の中で過去形(非現実形)が使われています。

続けて、過去の事実と過去への非現実的な想像について説明します。

『直接法』では過去の事柄を表わす際に、動詞を過去形で表します。(現実形過去と呼びたいところ)

一方で、『仮定法』では、過去の非現実的な想像を表わす際は、動詞を過去分詞形〔had + 過去分詞〕で表します。(非現実形過去と呼びたい)

例文で確認してみましょう。

『法』に関する例文 <過去>

⑶ If I wanted anything, I had to work for it. (何についても欲しければ、それを手に入れる為に働くしかなかった。)

⑷ If I had won the lottery, I could have bought a yacht. (宝くじが当たっていたら、ヨットを買えることができただろう。)

例文⑶は、「何についても欲しければ、働くしかなかった」という過去に関する事実を述べている為、if節の中の動詞に過去形(現実形過去)が使われています。

例文⑷では、if節の中で「宝くじが当たっていたら」と過去の事実(=実際に宝くじには当たっていない)に対する非現実的な想像を述べている為、if節の中で過去分詞形(非現実形過去)が使われています。

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以上で、動詞の語形変化の意図する『時制』『相』『法』の3つについて理解いただけたかと思います。

まとめ

動詞の語形変化は『時制』『相』『法』の3つを意図とする。

つまり、英語話者は動詞の語形変化させることによって、『動詞が示す出来事の「時」』『動詞が示す出来事の全体、開始、途中、終了などの違い』『事実や現実的な事柄と非現実的な想像との区別』を意図する。

≪時制≫

動詞が示す出来事の「時」を示す。

現在の「時」を表わしたい場合は、動詞を現在形にし、過去の「時」を表わしたい場合は、動詞を過去形にする。

≪相≫

動詞が示す出来事の全体、開始、途中、終了などの違いを表現する。

動作の途中を表現したい場合は、動詞をing形にし、動作の終了を表現したい場合は、動詞を過去分詞形にする。

≪法≫

「事実や現実的な事柄」と「非現実的な想像」を区別する。

現在に関する非現実的な想像を述べる場合には、動詞を過去形(非現実形)にし、過去に関する非現実的な想像を述べる場合には、動詞を過去分詞形(非現実形過去)にする。

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