動詞の活用について
動詞の語形変化のことを活用といいます。
動詞の活用には、原形・現在形・過去形・過去分詞形・ing形の5つがあります。
このうち、原形・過去形・過去分詞形の3つを基本形といいます。
原形は動詞の基本となる形です。
動詞の原形が使われる場面は、
①助動詞と一緒になる場合
②前置詞〔to〕と一緒になって不定詞を作る場合
③原形のまま不定詞となる場合
などがあります。
動詞の現在形は、現在という時を表す際に使われます。
動詞の過去形が使われる場面は、
①過去という時を表す場合
②現在の仮定の話を述べる場合
などがあります。
動詞の過去分詞形が使われる場面は、
①be助動詞と一緒になって『受身形』を作る場合
②have助動詞と一緒になって『完了形』を作る場合
③have助動詞と一緒になって過去の仮定の話を述べる場合
④形容詞や副詞のように他の語を修飾する場合(準動詞として扱われる場合)
などがあります。
動詞のing形が使われる場面は、
①be助動詞と一緒になって『進行形』を作る場合
②形容詞や副詞のように他の語を修飾する場合(準動詞として扱われる場合)
などがあります。
(動詞の語形変化に関する関連記事)
それでは動詞の基本形である原形を除いた、現在形(3人称単数現在形)、過去形と過去分詞形、ing形についてそれぞれの作り方について説明します。
現在形(3人称単数現在形)の作り方
動詞の現在形は、動詞の主語が3人称単数現在の場合を除き、つまり主語が〔he/she/it〕のどれかで動詞が表す動詞や状態が現在のことについて述べている場合を除き、原形と同じ形になります。
動詞の主語が3人称単数現在の場合は、原形と違う形になり、これを3人称単数現在形といいます。
<3人称単数現在形の作り方>
動詞の原形の語尾に-sを付けます。
【例】open〔~を開ける〕 open(原形) – opens(3人称単数現在形)
但し、次のような場合に注意する必要があります。
⑴語尾が-e, -x, -sh, -chで終わる動詞には、-esを付ける
⑵語尾が〔子音字+y〕で終わる動詞には、語尾のyをiに変えて-esを付ける
⑶語尾が〔子音字+o〕で終わる動詞には、-esを付ける
<語尾が-s, -x, -sh, -chで終わる動詞の例>
miss〔~を逃がす〕 miss – misses
mix〔~を混ぜる〕 mix – mixes
wash〔~を洗う〕 wash – washes
teach〔~を教える〕 teach – teaches
<語尾が〔子音字+y〕で終わる動詞の例>
cry〔泣く〕 cry – cries
study〔勉強する〕 study – studies
try〔~を試す〕 try – tries
<語尾が〔子音字+o〕で終わる動詞の例>
do〔~をする〕 do – does
go〔行く〕 go – goes
過去形・過去分詞形の作り方
<過去形・過去分詞形の作り方>
動詞の原形の語尾に-edを付けます。
【例】open〔~を開ける〕 open(原形) – opened(過去形) - opened(過去分詞形)
但し、次のような場合に注意する必要があります。
⑴語尾が-eで終わる動詞には、-dを付ける
⑵語尾が〔子音字+y〕で終わる動詞は、語尾のyをiに変えて-edを付ける(2音節以上の動詞の場合は最後の音節にアクセントがあるものに限る)
⑶語尾が〔短母音+単子音字〕で終わる動詞には、末尾の子音字を重ねて-edを付ける(2音節以上の動詞の場合は最後の音節にアクセントがあるものに限る)
⑷語尾が-cで終わる動詞は、末尾にkを加えて-edを付ける
<語尾が-eで終わる動詞の例>
admire〔~を称賛する〕 admire – admired – admired
advise〔…に~と忠告する〕 advise – advised – advised
close〔~を閉める〕 close – closed – closed
guide〔~を案内する〕 guide – guided – guided
move〔移動する〕 move – moved – moved
<語尾が〔子音字+y〕で終わる動詞の例>
carry〔~を運ぶ〕 carry – carried – carried
dry〔~を乾かす〕 dry – dried – dried
rely〔頼りにする〕 rely – relied – relied
study〔勉強する〕 study – studied – studied
try〔~を試す〕 try – tried – tried
<語尾が〔短母音+単子音字〕で終わる動詞の例>
beg〔~を懇願する〕 beg – begged – begged
drop〔~を落とす〕 drop – dropped – dropped
occur〔起こる〕 occur – occurred – occurred
plan〔~の計画を立てる〕 plan – planned – planned
stop〔~を止める〕 stop – stopped – stopped
<語尾が-cで終わる動詞の例>
frolic〔はしゃぐ〕 frolic – frolicked – frolicked
mimic〔~をまねる〕 mimic – mimicked – mimicked
panic〔うろたえる〕 panic – panicked – panicked
picnic〔ピクニックをする〕 picnic – picnicked – picnicked
ing形の作り方
<ing形の作り方>
動詞の原形の語尾に-ingを付けます。
【例】open〔~を開ける〕 open(原形) – opening(ing形)
但し、次のような場合に注意する必要があります。
⑴語尾が発音しない-eで終わる動詞には、語尾のeをとって-ingを付ける
⑵語尾が-ieで終わる動詞は、語尾のieをyに変えて-ingを付ける
⑶〔短母音+単子音字〕で終わる動詞には、末尾の子音字を重ねて-ingを付ける(2音節以上の動詞の場合は最後の音節にアクセントがあるものに限る)
⑷語尾が-cで終わる動詞は、末尾にkを加えて-ingを付ける
<語尾が発音しない-eで終わる動詞の例>
give〔~を与える〕 give – giving
make〔~を作る〕 make – making
write〔~を書く〕 write – writing
<語尾が-ieで終わる動詞の例>
die〔死ぬ〕 die – dying
lie〔横になる〕 lie – lying
tie〔~を結ぶ〕 tie – tying
<〔短母音+単子音字〕で終わる動詞の例>
begin〔~し始める〕 begin – beginning
run〔走る〕 run – running
sit〔座っている〕 sit – sitting
<語尾が-cで終わる動詞の例>
frolic〔はしゃぐ〕 frolic – frolicking
mimic〔~をまねる〕 mimic – mimicking
panic〔うろたえる〕 panic – panicking
動詞の現在形(3人称単数現在形)、過去形と過去分詞形、ing形のそれぞれの作り方の説明は以上です。